はじめに
前回はカワラヒワの群れについて取り上げました。 今回は半年間の観察の中で気づいたことを、もう少し掘り下げてみたいと思います。
タイトルにあるように、カワラヒワの群れを観察していると、かなりの確率でスズメが混ざっていることが最近気になっています。
この現象はスズメの生活圏である自宅周辺で起きており、春になってカワラヒワが住宅地の近くまでやって来るようになってから見られるようになりました。
紛れ込むスズメは単独か多くても2、3羽。
先日、うちの屋根でチュンチュン鳴いていたスズメが数羽、 雑木林で休憩中のカワラヒワの群れにいつの間にか合流していました。
別の日にも、木の実(種子)を食べに来たカワラヒワの群れの中にスズメが1羽混ざっていました。電線に移動したときも、スズメがついて行きました。
あれ?またいる!
最近はカワラヒワが現れると、スズメが混じっている前提で探すようになりました。
別の鳥、例えばツグミが同じように群れで雑木林に来ても、スズメは反応しません。 ハクセキレイのときも同様です。 ツグミもハクセキレイも群れで現れるときは6~10羽前後で、カワラヒワの群れに比べて少ないことが関係しているのかもしれませんが、 どの鳥に対しても反応しているわけではないのは確実です。
スズメのほうから近づく
カワラヒワの群れが現れると、スズメが単独か数羽(多くても3羽)飛来し、同じ木にとまりることがよくあります。縄張りから追い出そうとする雰囲気はなく、カワラヒワの群れに興味を持って近づいているように見えます。
遠くまでついていかない
スズメがよく利用する自宅近くの電線などにカワラヒワの群れが移動したときは、 ついていくことがありますが、決して遠くまではついていきません。カワラヒワが一斉に飛び立った後、ぽつんと木に残る姿もよく目撃します。
カワラヒワは別格
スズメはカワラヒワの群れに入り込み、まるで仲間のように振る舞います。トビやハシボソガラスが電柱にいるときにもスズメはよく現れますが、この場合は一定の距離を保っており、単に同じ空間を共有しているように見えます。
他の小鳥や中型の鳥、例えばムクドリ、ヒヨドリ、キジバトに対してもスズメは興味を示し、電線にいる先客の近くに並ぶことがありますが、カワラヒワの場合のようにずっと一緒にいることはありません。
混群ではない
自宅周辺にいるスズメの群れは70羽前後の規模ですが、カワラヒワに反応するのはそのうちの数羽だけです。
カワラヒワの群れが移動すればスズメも必ず移動する、その条件を満たしていない以上、 混群とは言えません。あくまで縄張りに入って来たときに単独か数羽だけ反応している状況です。
いがみあっていない
カワラヒワも自分たちの群れの中に入って来たスズメを追い払わず、普通に受け入れています。
自宅周辺の観察エリアは里山環境で複数の餌資源が利用できるため、餌をめぐる競争が起きにくいのかもしれません。
結果として、カワラヒワとスズメの間で無理のない共存関係が成り立っているのだと思われます。
まとめ
鳥同士の関係は、その場所の環境条件によって大きく左右されるようです。
自宅周辺の観察エリアでは、環境条件が両者の関係をやわらかくしているのかもしれません。





