ムクドリは農耕地や公園などの開けた場所のほか、市街地の電線や街路樹などに群れでよく現れます。
九州・四国・本州では留鳥で、北海道では春から秋にかけて見られる夏鳥ですが、近年では越冬する個体も増えています。
本記事ではムクドリの特徴と見分け方、よくいる場所について実際の観察をもとにまとめています。
特徴と見分け方
ムクドリはスズメの1.5倍ほどの大きさでヒヨドリより少し小さく、ツグミとほぼ同じ大きさです。
分類
目:スズメ目
科:ムクドリ科
属:ムクドリ属
種:ムクドリ
灰褐色から黒褐色の体色で、頬から目の周りにかけて不規則な白い模様が入った顔をしています。くちばしと足はオレンジ色です。
成鳥は頭部が黒っぽく、頬から後頭部にかけて不規則な白斑が広がっています。背中は灰褐色から黒褐色で、後ろ姿では翼の白斑やお尻の白い帯が目立ちます。
幼鳥や若鳥は成鳥より黒みが薄く、全体的に淡い色をしています。特に幼鳥の頬の白斑は黒い羽が薄いため、白い部分が丸く目立って見えます。これに対して成鳥の白斑は黒い羽が入り込むことで形が不規則になり、個体差も大きくなります。
幼鳥は全体的に褐色がかっており、成鳥に比べると淡い色合いをしていますが、成長に伴って頭部や体の上面が灰色~黒色へと変化していきます。
9月25日に観察したムクドリの群れには全体的に黒みが少ない灰色の羽色をしている個体が複数羽いました。成鳥よりも薄い色合いですが、幼鳥よりも羽色が濃くなり、成鳥の色に移行しつつある状態であることから、この群れは若鳥と成鳥が混じったグループと判断できます。
似ている鳥
似ている鳥としてツグミが挙げられます。体の大きさや全体の色合いが似ており、遠目だと区別がつきにくいこともありますが、両者の識別ポイントを押さえておけば見分けやすくなります。
ツグミの特徴と見分け方については、こちらの記事でまとめています。
よくいる場所(観察記録)
自宅周辺の農耕地では地面を歩きながら昆虫やミミズを探したり、落ち穂を食べたりしている姿をよく見かけます。田園地帯の電線にもよくやって来ます。
秋から冬にかけては群れの規模が大きくなり、数百羽規模になることもあります。また、冬にはホシムクドリ、春と秋の渡りの時期にはコムクドリが混じることがあります。


