はじめに
ツグミは秋から冬にかけて日本各地に渡来する代表的な冬鳥です。胸の斑点模様や、木の枝にとまるときの姿勢、地面での独特の動きなど、見分けやすい特徴を持った鳥です。
この記事では、2025年秋から2026年春までの約4カ月間の観察をもとに、ツグミの見分け方やよくいる場所について整理しました。
特徴と見分け方
ツグミは茶色系を基調とした体色で胸から腹にかけて見られる白地に黒い斑点(うろこ状の模様)が大きな特徴です。この斑点模様は個体ごとに違いがあります。
分類
目:スズメ目
科:ツグミ科
属:ツグミ属
※最新のDNA分析により、ヒタキ科に含めることもあります。
体の上面は褐色で、顔にはクリーム色の眉斑が見られ、胸から腹にかけては白地に黒い斑点(うろこ状の模様)があります。
嘴は黒く、下嘴基部は黄色みがあり、脚は褐色または赤黒く見えます。翼の鮮やかなオレンジ色が目立つのも特徴のひとつです。
似た鳥としてシロハラ、アカハラ、ムクドリなどが挙げられますが、ツグミは胸の細かい斑点模様がはっきりしている点で見分けることができます。
よくいる場所(越冬記録)
ツグミは開けた場所と林が隣接する環境を好み、公園、河川敷などで観察できます。冬場は地面で採餌することが多いとされていますが、環境によって行動の違いも見られます。
自宅周辺の田園地帯では、農道の木や電線にとまっている姿をよく見かけます。
庭木には単独で立ち寄る程度で、群れで来ることはほとんどありません。
警戒心が強いのか、人家に近い場所よりも、雑木林や農道の木を好んで利用しています。
カワラヒワを観察しているときにツグミが現れることが多く、特にクロガネモチの実をよく食べに来ます。
センダンの木にも何度かとまっているのを見かけましたが、群れのうちの数羽だけがとまり、実をつまんでそのまま捨てたりと、クロガネモチほど人気がないようでした。
ツグミはクロガネモチやムクノキの実をよく食べに来るので、こうした樹木がある場所では観察がしやすくなります。
季節ごとの行動パターンの違い
秋〜冬:
観察を始めると、1時間以上同じ木にとまっていることも少なくなく、樹上で長時間じっとしていることが多いようです。この時期は単独個体をよく見かけました。
春:
群れでの行動が目立ち始め、自宅周辺の雑木林や電線によく姿を見せるようになりました。
おわりに
ツグミは身近な場所で見つけやすい冬鳥です。同じ場所に繰り返し現れることが多いので、お気に入りの採餌場所や止まり木を見つけることで観察しやすくなります。
また、春になると群れでの活動が活発になり、今まで来なかった場所にも姿を現すようになります。
ただ、出会える期間は短いです。時期が限られているため、出会いのチャンスを逃がさないようにしたいものです。




