はじめに
2025年秋からの自宅周辺の定点観察で、電柱や電線に現れる野鳥たちがクチバシの手入れをしている様子をたまに目にします。観察を続ける中で、その方法には種ごとに違いがあることに気づきました。
そこで「野鳥のクチバシのお手入れ」と題し、種ごとの様子を紹介していきます。まずはアオサギの場合から。
虫でも探しているのかと思ったら
この日は自宅付近の小川や田んぼ沿いで採餌していたアオサギが、お昼前に電柱のてっぺんに現れました。前かがみになって小川に視線を向けているようでした。
この後、意外な行動に。
深い前屈姿勢になり、とまっている部分よりさらに下のところを長いクチバシでツンツンと触り始めたアオサギ。
最初は虫でも見つけたのかと思っていましたが、それにしては動きがゆっくりで、電柱に絡んでいる蔦をクチバシで左から右へと何度も触っていました。
しばらく観察していると、蔦の葉でクチバシを拭いているように見えました。この日は2セッションでクチバシのメンテナンスをしている様子を見せました。
ずっと前屈姿勢でいることに疲れたのか、一度顔を上げ、口をうっすら開けたり、首を左右に振ったりしていました。
その際、喉元が膨らんだり、何かを嚥下しているような動きが見られ、いずれも採餌直後であることをうかがわせるものでした。
そして、再び前屈姿勢になり、蔦の葉でクチバシを拭くような仕草を見せました。
数分後、ギャーと声を出して飛び去っていきました。
おわりに
電柱や電線でクチバシの手入れをする野鳥は少なくありませんが、このとき観察した方法は、これまでに見たことのないものでした。
同じ場所を利用していても、種による違いが見られるのは観察していて興味深く感じました。
今後、アオサギを観察する中で別の方法が確認できた場合には、また報告したいと思います。



