はじめに
「野鳥のクチバシのお手入れ」シリーズ第1弾ではアオサギの「まさかそんなものを?」という意外なお手入れシーンをお届けしました。
続く第2弾は知能の高さで知られるハシボソガラスを取り上げます。 彼らが目をつけたのは、自然のものではなく、私たちの生活を支える「あの場所」でした。
電線を保護している筒状のカバー
自宅周辺を縄張りにするハシボソガラスたちのお気に入りのとまり木となっている、電線の端を保護する筒状のカバー。
その場所で彼らが羽を休めているときに、カバーをツンツンと突く動作を繰り返している姿をよくみかけます。
位置取りには個体差がある
観察していると、とまった場所でツンツンし始める個体もいれば、自分が納得するまで位置を調整するこだわりの強い個体もいます。
②の撮影時は、とまるとすぐに筒状カバーをつつき始めました。
トコトコと電線を歩いて移動し、ツンツンしに行く場合もあります。
後ろに仲間がいる場合にも、お構いなしに位置取りを始める個体もいます。ベストポジションになるまで後退した結果、後ろにいた仲間がパーソナルスペースを確保しようとしてバランスを崩してしまうケースも。
電線の別の場所も利用
電線の途中に取り付けられている玉碍子(たまがいし)と呼ばれる白い球形のパーツを利用する個体もいました。 器用に足指で掴んでツンツンしていました。
ツンツンつつく
位置が決まると、クチバシをカバーやパーツに当ててツンツン突く、あるいは軽くこすりつけたりします。
回数にして多くても7回程度。あまりやりすぎると逆にクチバシを傷めてしまうのかもしれません。
まとめ
ハシボソガラスたちがよくするこの行動。何か実用的な理由があるのではないかと考えた結果、クチバシのメンテナンスをしている可能性が高いという結論に至りました。
彼らが好むのは、金属やコンクリートほど硬すぎない機材や適度な弾力があるカバー。
電線のパーツは、彼らの日々の活動で欠かせないクチバシをベストな状態に保つための「砥石」兼「歯ブラシ」の役割を果たしているのかもしれません。








