今回は日本に生息するハトの中で一番身近な2種「ドバト」と「キジバト」をとりあげます。それぞれの特徴や両者を見分けるためのポイントを実際の観察をもとに整理しました。
ドバト(カワラバト)
分類
目:ハト目
科:ハト科
属:カワラバト属
種:カワラバト
特徴と識別ポイント
ドバトは野生のカワラバトを祖先とする家禽由来のハトが野生化したものです。
体色は多様で、白・黒・茶・斑など個体差が大きいのが特徴です。一番多く見かける色合いは体が灰色で翼に2本の黒い線が入った原種と同じパターンです。
首元には緑や紫の金属光沢が出ることが多く、光の当たり方で強く輝きます。体つきはがっしりしており、群れで行動することが多いです。
体長はキジバトと同程度かやや小柄といわれており、個体差があります。
キジバト
分類
目:ハト目
科:ハト科
属:キジバト属
種:キジバト
特徴と識別ポイント
キジバトはやや紫みを帯びた灰褐色の体色をしており、首の両側には黒と青灰色の縞模様、背中や翼には赤茶色と黒が混ざったうろこ状の模様がありますが、ドバトのような金属光沢はありません。
主な識別ポイントは2つあります。
・首の両側にある黒と青灰色の帯状の横縞模様
・背中や翼に見られる赤茶色と黒のうろこ模様
キジバトは単独またはつがいで行動することが多いです。
🌿 よくいる場所
・ドバト
駅前や繁華街、公園の広場、橋の下やビル周辺など、人の生活圏に依存して生活する傾向がある一方で、自然豊かな環境では田んぼなどで群れで採餌している様子も日常的に見られます。
・ キジバト
田んぼ、林、公園の樹上、電線や屋根の上などを好みます。単独またはつがいで行動することが多く、ドバトのように人の近くに寄ってくることはほとんどありません。
見分け方まとめ
ドバトとキジバトはサイズがほぼ同じなので、体色や模様、行動の違いなどを総合的に見ることが重要になります。
【首筋の模様】
・キジバト
首の両側に黒と青灰色の鮮やかな横縞模様があります。
・ドバト
首筋に縞模様はなく、緑や紫の金属光沢があります。
【羽の模様】
・キジバト
背中や翼に赤茶色と黒が混ざった「うろこ状」の模様が規則正しく並びます。
・ドバト
模様は個体によってバラバラで、キジバトのような整った鱗模様はありません。
キジバトは単独またはつがいで行動することが多いのに対し、ドバトは群れで行動する傾向が強いため、こうした行動パターンの違いも目安になります。