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2026年5月2日土曜日

ドバトとキジバトの見分け方:識別ポイントまとめ【観察写真記録】

電線にとまるドバトとキジバトの比較写真、筆者撮影キジバト(左)とドバト(右)
【比較写真】


今回は日本に生息するハトの中で一番身近な2種「ドバト」と「キジバト」をとりあげます。それぞれの特徴や両者を見分けるためのポイントを実際の観察をもとに整理しました。


ドバト(カワラバト)


電線で休憩するドバト2羽の写真。正面から捉えた一枚で、一羽は目を閉じている。2026年4月11日撮影

分類



目:ハト目
科:ハト科
属:カワラバト属
種:カワラバト


特徴と識別ポイント



ドバトは野生のカワラバトを祖先とする家禽由来のハトが野生化したものです。

体色は多様で、白・黒・茶・斑など個体差が大きいのが特徴です。一番多く見かける色合いは体が灰色で翼に2本の黒い線が入った原種と同じパターンです。

電線に現れた3羽のドバトを撮影。2羽は斜め正面を向き、1羽を後ろを向いている。2026年3月8日撮影

首元には緑や紫の金属光沢が出ることが多く、光の当たり方で強く輝きます。体つきはがっしりしており、群れで行動することが多いです。

田んぼで採餌するドバトの群れ。ミルクティ色の個体がいる。2026年4月11日撮影
たまに明るい色の個体が混じる

体長はキジバトと同程度かやや小柄といわれており、個体差があります。



キジバト


電線に現れたドバトの写真、正面から撮影。2026年4月5日撮影

分類



目:ハト目
科:ハト科
属:キジバト属
種:キジバト


特徴と識別ポイント



キジバトはやや紫みを帯びた灰褐色の体色をしており、首の両側には黒と青灰色の縞模様背中や翼には赤茶色と黒が混ざったうろこ状の模様がありますが、ドバトのような金属光沢はありません。

木にとまるキジバトの写真。背中や翼には赤茶色と黒が混ざった細かなうろこ状の模様が確認できる。2026年2月6日撮影

主な識別ポイントは2つあります。

首の両側にある黒と青灰色の帯状の横縞模様
背中や翼に見られる赤茶色と黒のうろこ模様

キジバトは単独またはつがいで行動することが多いです。

電線(引込線)でくつろぐキジバトの番(つがい)の写真。縦に仲良く並んでいる。2026年3月2日撮影
キジバトのつがい


🌿 よくいる場所


・ドバト
駅前や繁華街、公園の広場、橋の下やビル周辺など、人の生活圏に依存して生活する傾向がある一方で、自然豊かな環境では田んぼなどで群れで採餌している様子も日常的に見られます。


・ キジバト

田んぼ、林、公園の樹上、電線や屋根の上などを好みます。単独またはつがいで行動することが多く、ドバトのように人の近くに寄ってくることはほとんどありません。


電線で休憩するドバトの群れの一部。2026年4月11日撮影
ドバト


見分け方まとめ



ドバトとキジバトはサイズがほぼ同じなので、体色や模様、行動の違いなどを総合的に見ることが重要になります。

電線にとまるドバトとキジバトの比較写真、筆者撮影キジバト(左)とドバト(右)


 【首筋の模様】
 ・キジバト
首の両側に黒と青灰色の鮮やかな横縞模様があります。

・ドバト
首筋に縞模様はなく、緑や紫の金属光沢があります。


 【羽の模様】
 ・キジバト
背中や翼に赤茶色と黒が混ざった「うろこ状」の模様が規則正しく並びます。

・ドバト
模様は個体によってバラバラで、キジバトのような整った鱗模様はありません。

 キジバトは単独またはつがいで行動することが多いのに対し、ドバトは群れで行動する傾向が強いため、こうした行動パターンの違いも目安になります。


電線に現れたキジバトを正面から撮影。斜め正面を向いており、目の周囲の赤い部分(アイリング)を確認できる。2026年1月12日撮影
キジバト


田んぼで採餌後に電線で一休みするドバトの群れ。2026年4月10日撮影
ドバトの群れ