開花前の期待
ネットの情報では野鳥にそこそこ人気があると評されていたスモモの花。 自宅2階の窓から花が咲き始めたスモモの木がきれいに見えるので、どんな鳥たちがやって来るのか、さっそく観察してみました。
開花前までは庭のスモモの木はそれなりに賑やかでした。 ジョウビタキ、スズメ、ハクセキレイ、ヒヨドリ。いずれも長居をするわけではなく、採餌前後の止まり木や、ちょっとした休憩場所として利用している感じでした。
この様子なら、花が咲けばさらににぎやかになるのではないか、そんな期待が自然と高まっていきました。
異変:咲き始めると消えた鳥たち
蕾がふくらみ始めた頃から、様子が変わり始めました。 あれだけ見かけていた鳥たちの姿が、なぜか急に減ってしまったのです。 むしろ開花に近づくほど、スモモの木の周りは静かになっていきました。
そんな中、唯一来てくれたのはヒヨドリです。 まだ花も咲いていないタイミングで現れた常連ペアは、クチバシのまわりが黄色く染まっていました。どうやら別の場所で花の蜜を吸ってきたようです。
お腹は満たされている様子のヒヨドリは、開花状況をチェックするかのように蕾を見つめていました。
孤独なスモモの木
やがてジョウビタキが去り、スモモの木はさらに静かになりました。 そうして迎えた開花。 期待していた光景とは裏腹に、窓の前のスモモは驚くほどの“無風状態”でした。
庭の別の木からは小鳥たちのにぎやかな鳴き声が聞こえてきます。 川沿いの柿の木にはカワセミのペアが訪れ、隣の低木にもスズメが群れでやって来ます。
すぐ近くに鳥がいるのに、スモモの木には来ない。そんな状態が続きました。開花から数日後には、もう来ないかもしれないと半ばあきらめの気持ちが出てきました。
ヒヨドリペアの3分間
そんな静かな日々の中で、ようやく鳥の訪れがありました。 満開を少し過ぎた頃、ヒヨドリのペアがスモモの木にやって来たのです。
滞在時間はおよそ3分ほど。長くはありませんでしたが、花の近くにとまってじっと静止していました。はっきりとした採餌行動を確認できたわけではありませんが、動きからすると、蜜を吸っていた可能性は十分にありそうです。
開花後にヒヨドリペアの訪問を観察できたのは、その一度きりでした。
風雨で幕
その後も状況は変わらず、スモモの花に鳥が集まる様子は見られませんでした。 開花からおよそ1週間ほどは蜜を採れたはずですが、結局観察中に現れたのはヒヨドリペアだけでした。
そして昨日の風雨で花は一気に散り、今年の観察はここで幕を閉じました。
まとめ
今回の観察では、スモモの花に多くの野鳥が集まる様子は見られませんでした。自宅は田園地帯にあり、周囲にはさまざまな採餌場所があるため、あえてスモモの花を選ぶ必要がなかったのかもしれません。
そうした環境の中で、唯一姿を見せたのが食性が幅広いヒヨドリでした。
鳥が好む木は環境や条件によって変わる。そんな一例を記録できたように感じています。
