アオサギも他のサギ類と同様に繁殖期に嘴や脚などに変化が現れます。
ダイサギやアマサギのように見た目の変化が強く印象づけられる種と比べると目立ちにくい特徴ですが、嘴・脚・冠羽・胸や背の飾り羽など複数の部位で段階的な変化が起きています。
冬羽のアオサギ
非繁殖期のアオサギの嘴(くちばし)は淡い黄色で、脚は灰色〜暗色系です。 冠羽や胸の飾り羽は通年で確認でき、風や姿勢によってよく目立ちます。
11月6日に撮影した個体は、上嘴が灰白色の濁った色をしており、下嘴は黄色です。頭部の模様や体つきなど全体の特徴から成鳥と思われます。
アオサギの幼鳥は上嘴が灰色であることが識別ポイントのひとつとして知られています。ただ、上嘴は光を反射しにくく、光の当たり方や撮影条件によって黄色味が弱く見えることがあります。
また非繁殖期には色調がやや鈍く見えることもあり、成鳥であっても上嘴に灰色味を帯びたように見える個体が確認されています。
11月25日に撮影した個体は、11月6日の個体と比べて上嘴の黄色味が強く感じられます。
1月中旬以降の変化
アオサギは他のサギ類に比べて繁殖期が早く、冬の終わりから早春にかけて巣作りや求愛行動を開始します。
繁殖期が近づくにつれて嘴の赤味が増し、鮮やかな発色へと変化していきます。1月19日に撮影した個体は嘴の赤味が濃くなり、くすみの少ない鮮やかな色合いになっています。
繁殖期の特徴
繁殖期の特徴として特に目立つのは嘴の色が濃い黄~赤味がかったオレンジ色に変化することです。
また、羽毛にも変化が見られます。後頭部から伸びる黒い冠羽 ・胸と背中の飾り羽は非繁殖期にも見られますが、繁殖期にはより発達し目立つようになります。
そして、もう一つ分かりやすい変化が脚や足指にも見られます。
脚は非繁殖期には灰色ですが、繁殖期にはピンク〜赤味を帯びます。 また足指もピンク~赤色に変化します。ただしこの変化は時期や個体差があり、強く出る期間は短期間だけです。
まとめ
アオサギの繁殖期に見られる主な変化は以下の通りです:
・嘴の色が濃い黄~赤味がかったオレンジ色に変化
・胸と背中の飾り羽が目立つ
・後頭部の冠羽が発達
・脚と足指がピンク~赤色に変化
・婚姻色が最も強く出た時期には目(光彩)も赤くなる