コサギは日本各地の河川や水田などでみられる身近なサギです。全身が白いサギの中では最も小柄な種です。
かつては普通に見られるシラサギの代表格でしたが、近年の個体数減少を受け、環境省が今年公表した最新の「第5次レッドリスト」において、絶滅の危険が増大している種として絶滅危惧II類(VU)に指定されました。
私の観察エリアではまだそこまで減ったという実感はありませんが、全国的な著しい減少傾向には危機感を覚えざるを得ません。
本記事では、2025年秋から2026年5月現在まで継続して行っている観察記録をもとに、コサギの特徴やよくいる場所、 繁殖期に見られる婚姻色について整理しています。
特徴と見分け方
コサギは全身が白色の小型のサギで、繁殖期の一時期を除いて、嘴(くちばし)と脚は黒く、足の指だけが黄色という特徴があります。
分類
目:ペリカン目
科:サギ科
属:コサギ属
種:コサギ
体は一年を通して白く、非繁殖期(冬羽)でも胸元や背中に飾り羽が残る個体が多いです。風が吹くと飾り羽がふわっと浮いて目立ちします。
黒い嘴と脚、鮮やかな黄色の足指が主な識別ポイントですが、足先、嘴の根元、目の周りは、季節によって色が変化し、特に繁殖期の一時期には、それらの部位が赤みを帯びる「婚姻色」が現れます。
婚姻色・繁殖期の変化
繁殖期を迎えると、後頭部に細長い冠羽が伸び、背中にはレース状の飾り羽、胸元には房状の飾り羽が発達します。
くちばしの根元や目の周り、足指の色も変わります。目先やクチバシ周りは濃いピンク色に染まり、足指は鮮やかなオレンジ色を帯びる「婚姻色」へと変化し、白い体色との対比が強くなります。
よくいる場所(観察記録)
コサギは河口の干潟、水田、用水路、湿地など、水深の浅い水辺で採餌し、餌となる小魚や水生生物が多い場所を好みます。
自宅周辺の観察では、田んぼ・用水路・川辺に単独または少数で現れたり、他のサギと並んで採餌する姿をよく見かけます。
繁殖期には他のサギ類と共同で樹上にコロニーを形成します。
おわりに
日本の田園風景に溶け込んでいるコサギたちですが、今年公表された環境省のレッドリストで絶滅危惧II類(VU)に選定されるほど、全国的に個体数減少が続いています。
この時期ならではの婚姻色のコサギたちに出会えることは、決して当たり前ではなくなってきています。
観察エリアではコサギの生息数はまだ比較的多い方ですが、この状態が保たれ、コサギが生息できる環境がずっと続くことを願っています。

