このブログを検索
2026年7月30日木曜日
春に交尾をしていた常連トビペアはどこへ?縄張り内に営巣したハシボソガラスとの違い【2026年春・夏の定点観察記録】
昨秋から自宅周辺の雑木林に現れるトビのつがい(トビ男・トビ子ペア)を観察しています。
継続的な観察を続ける中でトビペアと、同じ場所を利用するハシボソガラスペアについても外見の特徴や行動パターンから個体識別ができるようになりました。
今回は繁殖期にみられた行動変化について、他のトビやハシボソガラスペアとの関係を中心にまとめています。
3月下旬:交尾を確認
この時期は雑木林横の電柱でトビ子が休んでいると、近くで寄り添っていたトビ男が飛来し、交尾をする様子をたびたび目撃しました。
この頃は毎日のようにペアで姿を見せました。
4月中旬:ペアでの活動が減る
4月上旬まではペアで頻繁に雑木林にやって来ましたが、中旬以降は一緒にいる姿をあまり見かけなくなりました。 それでも4月前半まではトビ男はいつも通り現れ、週に1、2回ほどトビ子も雑木林や電柱に姿を見せました。
4月下旬:トビ子が来なくなる
4月下旬になると、トビ子を全く見かけなくなりました。トビ男はこの時期にもたびたび見かけましたが、滞在時間は短くなりました。
同じ時期:電柱に集まる複数のトビ
トビ子が電柱や雑木林に来なくなると、それまでトビ子が独占していた電柱に、複数のトビが集まるようになりました。
ちょうど田植えシーズンと重なっていたので、採餌のために集まっていた可能性があります。その中には白斑が多く、顔つきも幼く見える個体が複数いました。繁殖に参加しない若鳥グループだった可能性があります。
5月10日 久しぶりにトビ子が現れる
5月10日夕方、4月中旬以降まったく姿を見せなかったトビ子が約1月ぶりに電柱に戻ってきました。
同じ時間帯にトビ男も近くにいました。この日は久しぶりにペアで飛来しました。
5月中旬~6月末 トビペアが姿を消す
5月11日から6月いっぱいまではトビ男もトビ子も雑木林や隣の電柱に全く来なくなりました。 この時期は子育て中のハシボソガラスのつがいが非常に攻撃的になり、飛来したトビたちに激しいモビングを繰り返していました。
トビだけではなく、他の鳥も雑木林や電柱に近づけませんでした。
トビペアも別の場所で子育て中?
トビ子は自宅周辺にやって来る野鳥の中でも、雑木林横の電柱を最もよく利用する個体でした。利用頻度が高いだけでなく、1回あたりの滞在時間も長く、羽繕いや休憩のほか、餌を運んできて食べたり、てっぺんの突起部分を利用して嘴のメンテナンスをしたりする姿もよく見かけました。
トビ男以外の他のトビがてっぺんに飛来すると追い払いに行き、カラス(ハシボソガラス、ミヤマガラス)からモビングを受けても、その場を簡単には離れませんでした。
それほど執着していた場所だったため、5月から6月にかけてトビ子の姿が長期間確認できなかったことは、これまでの観察からすると非常に珍しい変化でした。
ハシボソガラスの子育てが終わり、鳥たちが戻る
ハシボソガラスのヒナは6月11日に巣立ちましたが、6月いっぱいは親鳥の警戒が続き、雑木林と隣の電柱は依然として他の鳥が近づきにくい状態でした。
7月に入り、ハシボソガラスの攻撃性が落ち着くと、再び鳥たちが戻ってきました。
7月 戻ってきたトビペア
7月5日、トビ男とトビ子がペアで現れました。この頃から再びペアで飛来することが多くなり、滞在時間も長くなりました。
ただ、幼鳥の姿はまだ確認できていません。
3月下旬の交尾、4月にはトビ子が姿を消し、7月に入るまで観察スポットにほとんど姿を見せませんでした。
トビ子が現れなかった期間は抱卵期→巣内育雛期だったと思われますが、7月に再びペアで姿を見せるようになったときに幼鳥の姿は確認できませんでした。
巣立った幼鳥がすでに独り立ちしている可能性なども考えられますが、ペアの繁殖が成功したのかは現時点では不明です。
トビ子が現れたときは、必ずといっていいほど近くにトビ男もいますが、トビ子が雑木林横の電柱をよく利用するのに対し、トビ男は遮蔽物のある場所にいることが多く、撮影しやすい場所にあまりとまりません。
また、このペアはハシボソガラスのつがいのように寄り添ってとまることが少なく、一緒に飛来しても別々の場所にとまるが多いため、ツーショットを撮れる機会もあまり多くありません。
📝
当ブログの文章・写真の無断使用や転載はご遠慮ください。
