自宅周辺にほぼ毎日3種類のサギがやってきます。アオサギ、ダイサギ、コサギ。この三種のサギを自宅の窓から定点観察しています。
サギ類の主な採餌場所は水田、河川、沼地、湿地などの浅い水辺です。
自宅周辺の環境:
✔️川
✔️田んぼ
✔️用水路
✔️池
自宅の裏には小川が流れています。農業用水路としても使われている川で水位が下がると、サギたちがそこでよく採餌しています。その川と周辺にある電柱、電線、雑木林などに現れるサギたちを半年ほど観察している中で興味深い違いに気づきました。
その一つは「電線にとまるか、とまらないか」という違いです。
今回はアオサギ・ダイサギ・コサギの「電線利用」の違いに注目し、半年間の観察記録をまとめてみたいと思います。
アオサギは電線を使う?
三種の中で一番大型のサギがアオサギです。体は青みがかった灰色で、白い首に黒い縦模様が入り、目の上から後頭部にかけても黒い筋が伸びています。
自宅周辺に毎日のように現れるアオサギ。田んぼ・川・用水路でよく採餌しています。では休憩場所は?
採餌場所の水辺や田んぼ以外でよく姿を現す順に
・電柱のてっぺん
・屋根
・雑木林の高い木
特に利用するのが電柱のてっぺん。
川で採餌後に羽を休めたり、採餌前に獲物を探して周囲を見渡している姿をよく見かけます。
電柱A
雑木林の木にとまっているのもたまに見かけますが、庭木にはとまりません。高さのある木はうちにもあるのですが、人間を警戒しているのか、庭木を利用しているのを見たことがありません。
では鳥がよくとまっている電線はどうでしょうか。
この半年間の観察では、アオサギが電線を利用している姿を一度も見たことがありません。体が大きいため、安定した足場と見晴らしの良さが必須のようです。
結論:アオサギは電線を使わない。電柱のてっぺん派。
ダイサギは電線を使う?
体のサイズはアオサギとほぼ同じで、全身が白いサギです。くちばしは黄色(繁殖期は黒っぽくなる)で目の後ろまで伸びています。
ダイサギも、半年間の観察で電線を利用している姿を確認できませんでした。
よくとまっている場所は
・屋根
・雑木林の高い木
一方で、アオサギと違うのが電柱のてっぺんをほとんど使わないこと。
自宅周辺には電柱をよく使う大型~中型の鳥(トビ、アオサギ、カワウ、カラス)が多いので彼らを避けているのか、単純に屋根のほうを好んで使用しているのかもしれません。
そしてアオサギと同じく、庭木にはとまりません。
結論:ダイサギは電線を使わない。屋根を一番よく利用する。
コサギは電線を使う?
三種の中でいちばん小さく、全身が真っ白な羽におおわれているのがコサギです。 黒いくちばしと黄色い足先が特徴です。
コサギも田んぼ・川・用水路でよく採餌しています。では採餌前後に一番とまっている場所は?
よく姿を現す順に
・電線
・電柱のてっぺん
・屋根
・雑木林の高い木
コサギは3種の中で唯一電線を利用します。
コサギはさまざまな電線にとまります。
例えば、
・ねじねじの引込線
・くるくるした螺旋形状の電線
・太めの電線
・細めの電線
とにかく 電線なら何でも使うという印象です。
川で採餌した後、そのまま近くの電線で休んだり、周囲を見渡したりする姿をよく見かけます。
もちろん電線以外にもとまります。
・電柱のてっぺん
・屋根
・雑木林
にもとまりますが、いちばん利用しているのは電線です。
結論:コサギは電線ヘビーユーザー
三種の「とまり木」比較
半年の観察記録を整理すると、こんな傾向が出ました。
| 種類 | 電線 | 電柱 | 屋根 | 雑木林 | 庭木 |
|---|---|---|---|---|---|
| アオサギ | × | ◎ | ○ | ○ | × |
| ダイサギ | × | △ | ◎ | ○ | × |
| コサギ | ◎ | ○ | ○ | ○ | × |
体のサイズ、足場の安定性など、いろいろな要因が関係しているようですが、同じサギでも、はっきりとした違いがみられました。
定点観察を続けて思うこと
最初はただ「サギがいるな」と思って見ていただけでしたが、半年観察していると種ごとの特徴や今まで気づかなかったことが見えてきました。
季節が変われば、サギたちの行動もまた変わるかもしれません。
これからも自宅周辺のサギたちをのんびり記録していこうと思います。