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2026年8月29日土曜日
アオサギとハシボソガラスの電柱てっぺん争奪戦 |いつも同じ結末とは限らない、両種の微妙な関係
自宅近くの雑木林に隣接する電柱にはトビ、カワウ、アオサギ、コサギ、ムクドリ、カラスなど、さまざまな野鳥がやって来ます。すぐそばには川が流れ、周囲には田んぼや畑が広がっており、この電柱をめぐって、ときに野鳥たちによる争奪戦が繰り広げられます。
なかでも、この電柱を好んで利用するのがアオサギとハシボソガラスです。今回はこの2種の関係について取り上げます。
相手によって違うアオサギの行動
アオサギは先客がいる場合は相手を見て行動を変えます。トビやカワウがとまっているときはあきらめるか、 直接行動に出るにしても猛スピードで突進するふり(直前で方向転換)で済ませることが多いですが、ハシボソガラスが相手だと、足で小突いて場所を奪おうとします。
つい先日もハシボソガラスが電柱のてっぺんでくつろいでいるところにアオサギがやって来ました。 足で小突かれたハシボソガラスはパッと飛び退き、あっさりと席を譲りました。
このときのハシボソガラスはおとなしく引き下がりましたが、猛然と仕返しをすることもあります。
小突かれたハシボソガラスの逆襲
ハシボソガラスがアオサギに反撃するところを撮影したことがあります。そのときもアオサギが先にとまっていたハシボソガラスを足で小突いて、てっぺんを奪いました。ハシボソガラスはパッと飛び退きましたが、 その直後に怒りがおさまらないといった様子で、アオサギに何度も向かっていきました。
ハシボソガラスは電柱脇の支線を使って助走をつけるようにしながら、 かなりの勢いで迫っていきましたが、アオサギはハシボソガラスの反撃を受け流し、電柱のてっぺんを譲る気配はありませんでした。
何度か反撃を繰り返したハシボソガラスはようやく気が済んだのか、電線にとまっておとなしくなりました。
アオサギは攻撃されても席を譲らない
何度も体当たりしてくるハシボソガラスを受け流したアオサギ。 体格差もあり、アオサギからすれば、ハシボソガラスの攻撃をそれほど脅威に感じなかったのかもしれません。
とはいえ、いつでもアオサギが勝つわけではありません。 数日後に再び同じような場面に出くわしました。 そのときもアオサギが先客のハシボソガラスからてっぺんを奪おうとしましたが、今度はハシボソガラスが激しく抵抗したため、アオサギは鳴きながら飛び去っていきました。
アオサギとハシボソガラスの関係
観察エリアに生息するハシボソガラスはアオサギが電柱のてっぺんにいる場合はその場所を奪いに行こうとはしません。
縄張りの偵察などでその電柱を利用したいような場合でも、アオサギがてっぺんにとまっているときには仕方なく別の電柱を利用しています。
争いがおこるのは先にハシボソガラスがとまっている場合です。 アオサギから小突かれたハシボソガラスは、おとなしく席を譲ることもあれば、怒って何度も反撃することがあります。 それでも割合(目撃した範囲)でいえば、ハシボソガラスが仕方がなく譲っていることの方が多いです。
電柱のてっぺんをめぐるやり取りを観察していると、アオサギは相手によって行動を変え、ハシボソガラスは相手の出方を見ながら行動していることが分かります。
アオサギはトビやカワウなどの大型の鳥に対しては無理に場所を奪おうとしませんが、ハシボソガラスに対しては積極的に小突いて追い払います。相手によって攻めるか、別の場所にするかを変えているようです。
それに対してハシボソガラスは、アオサギが電柱のてっぺんを利用しているときには無理に奪いに行きませんが、小突かれて席を奪われたときには反撃に出ることがあります。
てっぺん争奪戦を見ていて特に興味深く感じるのは、いつも奪われる側になるハシボソガラスの反応です。アオサギほど大きな鳥を相手にするときには、この場所をめぐって今本当に争う価値があるのか、どこまで抵抗すべきかをその時々で見極めているようです。
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